あけましておめでとうございます
2020.01.02
今年も、母のお雑煮で年が明けました。
4クール目の抗がん剤を終えた父も、年末に自宅に帰ってきて、3人で年越しを迎えられました。
父は今、母が何を作っても、ヨーグルトやプリンやバナナ、ケーキ、そういうものしか受けつけられないけれど、最初だけ、我慢できる範囲でがんばって母が作るものに口をつけてくれるよう。
大晦日の日に実家へ帰ると、お鍋を用意してくれていた母。
わたしも年末に体がへなちょこになっていたけれど、買って行った安いスパークリングを飲んでいると、父が「しっかり食べてよ(自分の分も)~!」と言うので、しっかり食べたぞ!
という気持ちだったけれど、お鍋って思う以上にお腹が張って食べられないもので-
頭とお腹が繋がっていない状態、いわゆるほんとの消化不良な状態で、夜の11時を回らない頃に1人で年越しを迎えるのでした。
たいてい毎年、母か父のどちらかが先に寝て(ほぼ母が先に寝る)、1人で鐘が鳴るまでテレビを見ています。
去年は父と、紅白を一緒に歌いながら最後まで見た。
この年末はめずらしく母が残り、母も竹内まりやを見て、ほぼすぐに寝ました。
その竹内まりやの話になり、
母がテレビに向かって
「セプテンバーくらい歌ってほしいわぁ」
と言うので、
「え~、でも竹内まりやって、駅、告白、あと… シングル・アゲイン!この3曲やん!?」
と意気揚々と話したとき、母に
「そんなん知らん!」と言われて、あーだこーだ説明したのに、結局
「あんたを産んで、1人で精いっぱいで育ててきて、歌なんて聴く暇もなかったんや!」
と半ば怒り気味に言われたとき、
はて、わたしは誰から竹内まりやを知り、CDまで借りて口ずさめるようになったのか、、、謎で仕方がなかったけれど、そんな誰かがいたのでしょうということで。
そんな中で竹内まりやが挿入曲を歌っている映画とドラマを思い出し、母に教えました(映画の方は今までも何度か話したことがある)。
1つは、キムタクと中山美穂主演のドラマ『眠れる森』/ 挿入曲:竹内まりや『カムフラージュ』。
もう1つは、東野圭吾原作の映画『秘密』/挿入曲:竹内まりや『天使のため息』。
特に大好きな作家である東野圭吾の『秘密』を、もう寝ようとしている母に熱心に語り、その挿入曲の歌詞がさ~と言いながら検索して母に見せる前に読んでいたら、お酒飲んであるある!笑、こみ上げてきたので見せられませんでした。
大好きな映画のひとつです。
YouTubeに上がっていたので、観たことのない方はぜひ観てみてほしい…!
なんなら原作も読んでほしい。
映画『秘密』
まぶたを閉じれば 浮かぶふたりの歴史を
今でもこんなに 近くに感じてる
春の日のくちづけと 夏の夜のときめきと
けんかしたあの秋と 幸せな冬の朝
人はなぜ皆 失って 始めて気づくの
見えない糸で 結ばれた 愛の重さに
もう少し そばにいて
私を守って
偶然と呼ばれる 出来事は何もなくて
出会いも別れも 最初に決まってる
束の間の喜びと 戯れを 引きかえに
永遠の恋だって 奪われてゆくことも…
人はなぜ皆 淋しさを 抱えて生きるの
たった今来た 道さえも 迷路の始まり
光のあたる場所
いつも探してる
懐かしいあの歌が どこからか流れてく
何もかも美しい 思い出に変わるけど
人はなぜ皆 限りある 命を燃やすの
天使のようなため息で 最後につぶやく
再び会う為の 短いさよなら
あなたにさよなら
忘れないでね
竹内まりや/天使のため息