忘れない
2020.12.30
父が亡くなって4カ月が経ちました。
母が元気に日常を取り戻していってくれたらと日々思っているからか、父のことを思い出さない日がありません。
あれが好きだった、これは喜ぶはずなどとまだそんなことを思ってしまう習慣がわたしにも残っているけれど、母にはその何倍も何十倍も残っています。
やりきれない日々が続いているのです。
たまにわたしの夢に登場してくれる父は、元気な姿で陽気に笑っている父ばかり。
ふと目が覚めると、あの笑顔に会えた喜びと、もう会えないことがわかっている寂しさとで泣いてしまう朝があります。
そして最近ラブソングを聴いていると、なぜだか父と母の2人のことを想い、その度に涙が溢れます。
ひとり残されても あなたを思ってる
いつか会えなくなると知っていても
明日を信じてる あなたと歩いてる
ありふれた朝でも わたしには記念日
Anniversary / 松任谷由実
時を超えて愛をつなぐ
あなたと共に生きた証
あなたが好きだった歌を
口ずさみながら一人歩いてく
Antique / JUJU
母がいま踏ん張って生きていることが、娘のわたしには痛いほど伝わってきます。
毎日夢に父が出てきてほしいと言っていた母。
20数年見ていた2人を、わたしはひとつの物語のように感じていて、好きな映画を思い出すように、重ね合わせます。
わたしもまた、母と似た生き方を歩み始めて、自分にも重ね合わせるのです。
忘れない。
忘れることはない。
思い出す。
思い出さないことはない。
色鮮やかにいつまでも生きている。
心の奥で。
わたしたちと共に。