粛々と拾い集める
2021.06.23
大きなライフイベントは苦手だけれど、日々感じたことを反芻して、気付いたことを拾ってポケットにしまい、たまに出してきてはまじまじと見つめて実感する。
去年から、父のことを想いだしては全身を冷凍されていくような変な感覚になることが多かったけれど、ようやくその感覚が減ってきました。
ただ、その感覚が鈍るわけではなく、悲しみが、寂しさが、体に直接的な痛みのように感じるようになってきました。
徐々に自分にも近づいてきていることを現実として受け止めるようになってきたのかなと思います。
先日はパートナーとの記念日でした。
その記念日が、未来の記念日を産み、わたしたちはその日を継父の誕生日に決めました。
人生ってこんな風に動いていくんだなぁ。
わたしは一応考えこそすれ、特に結果や答えを導きだすこともせず、感覚だけで生きてきたような人間だけれど、母と継父を長年見てきて、共に生きていくというのは考えを出しあい、協力しあい、三歩進んで二歩下がってもお互いが徐々に成長していくことでもあるのだなと、継父が亡くなってから思うようになりました。
話し合って解決することってとても大切だということ。
けれど、答えなんて必要ではないことが世の中にはたくさんある。
(あぁ、そんなだからわたしの頭はどんどん空っぽになっていくんだな~)
でも、何かしら日常の欠片を粛々と拾い集めていくと、何かに気づけたりするのかも知れない。
というか、きっと気づくに違いない。
それは、長年漠然としていたことの意味がわかる!というようなことかも知れないし、視界がクリアになるようなことかも知れない。
とにかく、そういったこともゆっくりゆっくり、楽しんでいきたいと思います。
やっぱりお祝いはお肉!
そしていつも買うリーズナブルでとてもおいしい赤ワインを用意して、この日の乾杯はビールではなくスパークリングワインで。
佳き日となりました。