執着を捨てる
2018.08.03
休日、部屋の片づけや洗濯をしながらふと、放ったらかしだった水彩絵の具を思い出し、形のないものを描きたくなりました。
長らく触っていなかったので、小さいアルミチューブはカチコチ。
大きなポリチューブのものはセーフでした。
ほんの少し前まで、心を取り乱して執着してしまっていたバランスの悪い自分がいて、片方に偏りすぎてやじろべえの支点から外れてしまいそうだと気づきいたとき、水彩絵具のことを思い出したのです。
執着心というのは、踏ん張るときには必要なものではあるけれど、手段が目的になってしまうのとどこか似ていて、もともとある感情が何だったのか見えなくなるほどやっかいなものだとも思います。
それは愛情でも、情熱でも、熱意でも、なんでもない。
そういうとき、わたしはやっぱり、絵を描いたり物を作ることでそれらをコントロールするんだなと気づきます。
頭を空っぽにして、手を動かして、一旦、執着を手放す。
手放したときに残ったもの、それは握りしめすぎて最初のころとはすでに形が違っているかも知れないけれど、きっと本当の感情なんだと思います。
気づくまでに自分自身に翻弄されて疲弊してしまうこともあるけれど、これだから人間らしくていいんだとも思えたりします。
画用紙へチューブから気の向くまま絵具をのせて、あとから水と筆で描きました。
こういうのも面白い。
粘土制作がうまくいかないなと思って少し手を付けた水彩だけれど、やっぱり絵っていいな。
リニューアルのため休止のままになっていたWEB素材屋も、システムの問題が解決したら公開したいなと思っています。