綱の上に片足で
2018.03.03
「ランドさんは自由でいいね。」
というのは、もう10数年前からの知人である80歳近くなる男性からの言葉でした。
もしかしたら、それまでの自分であれば自由なんかじゃないと思ったかも知れないけれど、そのときその言葉に納得し、不思議と肩の荷が下りたような感覚になりました。
わたしは自由だったんだ―
そして今は、なんとなくそうなってきた環境で、流れに身を任せて暮らしています。
それとは別に、忙しさはそれほど関係なく、制作を一旦休止しています。
バランスを取るために、ほどよい諦めも必要だな、と。
―諦めが不安を取り払って、綱の上に片足で立つことが怖くなくなる。―
例えると、そんな感じです。
もがけばもがくほど絡むのも同じ。
水面に体をあずけ、目を閉じて耳を澄ませば、必要なことは自ずと見えてくるものなのだと思うのです。
とにかく、わたしもコインも相変わらず元気です。