夢を見た
2023.02.03
久しぶりに長い夢を見たから、
忘れないうちに-
場所はどこかのオフィスで、かつて仲が良かった同級生の女性が派手な服を着て会議に参加している。
その右隣りには黒っぽいスーツを着た見知らぬ男女。
左隣りには顔の濃いとある俳優が座っていて、正面にはわたしと、以前同僚だったハーフの女性と、背の高い男性が座っている。
見知らぬ男女以外、どうやらわたしたちは同級生のようだった。
派手な服の同級生は、今仕事を頑張っているんだろうななどと思っていると、
どこからかヒソヒソと声が聞こえ、そろそろ行こうかと促される。
わたしが同級生の方を見るも、その子はさっきからこちらを一向に見ない。
わたしたちはどうしてここへ来て、どうしてその子に何も話しかけないままここを去ろうとしているんだろう。
そして、他の3人は今何を思っているんだろう。
黒っぽいスーツを着た男女に会釈され、わたしたち4人はその場を離れた。
あの子は、仕事を頑張っていることを見せたかったのかも知れないな、ふと思った。
ビルを出ると、ハーフの女性は用事があるからと、先ほどとは打って変わって楽しそうに目の前の飲食店へと入っていく。
彼女の軽い足取りと笑顔が眩しくて、わたしとは全然違うなと目を細めていると、
とある俳優はどこかの国の言葉で彼女に挨拶を送った。
残ったわたしたちは、その後映画を観に行くことになった。
そこで場面が切り替わり、わたしはたくさん貼り紙がされている掲示板のようなものを見ている。
顔の濃い俳優の名前を探していたけれど、見つからなかった。
そういえば昔、地下室のような暗くて狭い部屋で、何人か集まって話をしたりして楽しかったな-
そう思ったとき、堰を切ったように「みんなに会いたい」という思いが溢れ、それからわたしは街中をあてもなく彷徨うのだった。
眠りが浅いせいか、1日に見る夢は少なくない。
その中で、近頃ではほとんど見なくなったけれど、夢の中で号泣して、目が覚めてもそのまま号泣していることもあれば、
とてつもなく悲しい夢を見て、半日ほどその感覚を引きずることもあった。
そういえば、追われる夢をあまり見なくなったせいか、夢の中であれほど飛んでいたのに、もうほとんど飛ばなくなってしまった。
追われる夢を見た朝は、夢から覚めても疲れていて損をした気分だったけれど、あり得ない状況に「これは夢」「だから飛べる」という意識が働くのだ。
何もない夢のときにはそんな発想にも及ばない。
時間軸もおかしいし、知らない人も出てくるし、設定もよくわからない。
何も始まらないし、そして何も終わらない、それが夢。
されど夢。
何年か前の夢で、自分の子供のように懐いているナマケモノがいて、夢が覚めたときにもう一生あの子には会えないのだと気づいたとき、生き別れになったのかというほど悲しい思いをしたことがあった。
いろいろと不安定だった15年ほど前に見た夢の中の鉄臭い匂いは、半年以上鼻から消えなかったし、今でも似た匂いを嗅ぐとその夢にフラッシュバックする。
現実ではないのに心を揺さぶられるし、経験したような気持ちにもなる。
それ以来わたしは、夢は映画と同じじゃないかと思っている。
後ろめたさを引きずりながら
2023.01.15
2022年末に2日間のコラボ展が終了してから、当然ともいえる燃え尽き症候群が訪れた。
たいてい展示が終わると少し休み期間を取るのだけれど、今回は休み期間を終えてもまだ次の制作に取り掛かれず、何もしないよりはマシだろうと素材を少し更新したりしながら、実はまだまだ前に進めないまま1月も半ばが過ぎようとしている。
作ることはとても好きだ、というよりは作ることが当たり前のようになってきたこの数年、作っても作ってもどこかに辿り着くこともなく。
何も考えずに手が勝手に動くなんてことも一切なく。
これだと自信をもって出せたものなんてきっと1つもないし、もしかするとわたしは成長過程の物をずっと作っているんじゃないかという気さえしてくる。
そんな後ろめたい気持ちを引きずりながら、また描きたいものが出てきて(でもそれは回りまわって戻ってきたと言ってもいいのかも知れない)、きっとわたしはもう少ししたらまたパネルに向かうはずなのだ。